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メルマガ2022.02.17

「工場の見える化」でエクセルレス化を!
~シリーズ:エクセル管理で諦めていませんか?(2)~

お客様各位

いつも大変お世話になっております。
TREメルマガ担当です。

あけましておめでとうございます。
今月は春節のお休みからスタートしました。
中国で働いていると、お正月が2回味わえてなんだかお得な気がしますよね。

皆さま春節休みはいかがお過ごしでしたでしょうか。
わたしはコロナの影響が心配だったので、広州市内におりましたが、春節らしく獅子舞を見に行ったり、
市内観光したりと、意外と充実した休みを過ごせました。
まだ休み期間中に染み付いた夜型の生活から戻れず、休み呆けが治りません。
そして3月は祝日が無いことに絶望しています、、、

さて、今回はMESについてご紹介させていただきます。
広州は土地柄製造業の企業様が多いので、ご興味がある方もいらっしゃるのでは無いでしょうか?
興味はあるけれど、MESっていまいちよくわからない、そんな方にお役立ていただければと思います。
(担当:三宅)

シリーズ:「エクセル管理で諦めていませんか?」
 その(2) 「工場の見える化」でエクセルレス化を!

【そもそもMESって?】
「工場や製造現場の見える化」という言葉と共によく耳にするのがMES(Manufacturing Execution System:生産実行システム)ですが、生産実行システムという名前からも想像できるようにこの概念は広いため、中には“群盲象を撫でる”ような印象を持たれていらっしゃる方々も多いのではないでしょうか?
では「MESとは何ぞや?」について、何回かに分けながら順を追って説明してみたいと思います。

アメリカのMES推進団体であるMESAによると、MESの機能は下記の11項目で定義されています。

【MESAが定義する11の機能】    【主な関連文書(エクセル)など】
 1.生産資源の配分と監視
 2.仕様・文書管理(※)      → 図面、SOP(標準作業手順書) など
 3.設備の保守・保全管理
 4.製品品質管理
 5.作業のスケジューリング
 6.作業手配・製造指示(※)    → 生産指示書、生産現品票 など
 7.作業者管理(※)        → 作業日報 など
 8.データ収集(※)        → 作業日報 など
 9.プロセス管理
 10.製品の追跡と製品体系管理
 11.実績分析(※)         → 作業日報、各種統計レポート など

これだけでは、具体的なイメージがなかなか湧きませんよね。
11項目の所謂生産実行の改善について、どこから手を付けるかは非常に悩むところですが、今回はその中でも
(※)で示した5つの機能(2, 6, 7, 8, 11)のエクセルレス化、ペーパーレス化に着目して具体的なイメージが
湧くような説明を試みたいと思います。

【MES導入オススメの第一歩:ライン管理システムの導入によるエクセルレス・ペーパーレス化】
生産ラインの現場に(生産設備毎に)タブレットを設置し、MESライン管理システムと連動させることで、
上記のような膨大な文書類のペーパーレス化をすることができます。

弊社の『STEP Pro MES』のライン管理モジュールの場合で説明すると…
まず図面や標準作業手順書であれば、紙書類の代わりに、タブレット上の電子文書で確認することができます。
これは単に紙の削減だけでなく、作業開始前の準備作業工数をも軽減できます。

また管理者がシステム上で生産指示情報(誰が?いつ?どの設備で?)を登録しておくことにより、作業者が
持ち場についた際にはタブレット上に作業手配・製造指示等の必要情報が表示されます。
部材と共に各工程を回る現品票に印刷されたQRコードをタブレットでスキャンすることで、当該作業で使用
する部材に間違いがないかチェック等を行うこともできます。

作業開始時、中断時、完了時にタブレットから現場で入力することにより、作業日報に必要な作業時間や製造量
等の情報がより早くシステムで集計でき、各種統計レポートをシステムから直接出力することも可能になります。
今まで、統計担当者が別途日報情報を集めたり、改めてエクセルにデータを打ち直したり、集計作業を行う等の
一連の手作業が電子化されるため、ミスや漏れの防止にも繋がります。

更に既存ERPにて計画した生産オーダーと連携(I/F)させることにより、生産指示情報を適切な時間、設備、
要員に割り当てることや、既存ERPへの情報フィードバック等もできます。

【事例紹介資料はこちらから(ここをクリック)】

日本に本社を持たれる工場様では、日本への状況報告が不可欠かと思いますが、夜なべしてエクセル等で生産状況
をまとめて報告されているといったお話も良く聴きます。
一足飛びに家電IoTのようにスマホで工場管理とまでは行かなくとも、MESによるWebベースでの工場ラインの
見える化を進めれば、生産状況把握のスピードアップが期待でき、資料整理の作業工数やタイムロスも減らせます。
また日本本社側でブラウザ経由で直接レポートの確認が可能となるため、定期報告書作成工数はもちろん、急な
報告要請に対する対応も減ることが期待されます。

弊社の『STEP Pro MES』は、その他にも下記のような課題の解決に貢献することが期待できます。
・MDC(設備データ収集)により設備の稼働状況を把握する。
・OEE等に関わる各種生産指標を各社の計算基準でリアルタイムに計測する。
・設備や金型のライフサイクル管理を行う。
・DNCによりCNC設備プログラムを管理、配布する。
・QC管理モジュール導入により、紙(エクセル)ベースだった検査作業を電子化する。 など

ご興味のある方は、是非弊社までお問合せ下さい。

次回以降も、MESに関するトピックを別の観点から考察してみたいと思います。
(担当:西澤)

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